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2007年5月10日木曜日

夜から明け方

 太陽が傾くころ、やがて三人は湖のほとりにたどり着いた。
深い緑の稜線が、くっきりと湖に映っていた。あまりの美しさにぼう然と見とれている時、目の前の空気を切りさくように通り過ぎていった生き物がいた。
(パパ アレハ ナニ?)
(オオワシ ダヨ)
がさごそと、木の枝がゆれた。
(アノ オトハ ナニ?)
(エゾシカ ヨ)
三人は、少しうなだれながら海岸にたどりついた。もうすっかり夜だった。遠くに、灯台の灯かりが見える。波が寄せては引いていく音を聞きながら、三人は身を寄せ合って眠った。

(コノホシニハ イジュウデキナイネ)
(ヒトモ シゼンモ ヤサシク ウツクシイ)
(ボク コノホシノコニ ナリタイ)
(ボウヤ ソレハ ムリヨ)
(ホラ ミアゲテゴラン ボセンニ カエル ムカエガ ヤッテキタ)
(サヨウナラ シレトコ サヨウナラ チキュウ・・)

朝焼けの虹色の海に、遠く鯨が潮を吹いてゆうゆうと泳いでいた。

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